こんにちは!【ギター工房 風】店長の神長です。
栃木は今日も凄〜く良い天気です。
レジャーに出かけたいところなのですが、
仕事がガッツリでどこへも行けませ〜ん。(笑
さて今日はフレットに付いてお話したいと思います。
フレットは様々な材質やサイズがありますね。
いざフレット交換をしようと思った時に、
現状と同じモノへの交換でしたら問題ないのですが、
弾きごごちを変えたい場合や音質を変えたい場合など、
迷ってしまうのが正直なところではないでしょうか。
それではまず、材質別にお話ししたいと思います。
ブラスフレットは、硬度80(Hv)で、
若干金色掛かったブラス製のフレットです。
他のものと比べると若干耐久性で劣り、錆びやすく、
ニッケルシルバーよりも高音が削られ丸い音になります。
ニッケルシルバーフレット(Ni:12%)は、硬度150(Hv)(誤差±20)で、
日本製ギターやビンテージレプリカでよく使われる、
亜鉛の配合率が多く軟らかいニッケルシルバーです。
通常のニッケルシルバーと比べると安定性が低いので、
錆びたり摩耗しやすく高音が削られ丸い音になります。
WARMは、硬度160(Hv)(メーカー公表値)で、
Freedomが販売している、通常のニッケルシルバー(Ni:18%)よりも、
柔らかくしたステンレスフレットです。
ニッケルシルバーフレット(Ni:18%) は、硬度170(Hv)(誤差±20)で、
現在、最も多く使われているフレットです。
ジャーマンシルバーといわれ、洋白では一番安定性が高い合金です。
比較的軟らかいため加工しやすいのが特徴ですが、
しばらく使うと頂点が摩耗しピッチが狂っていきやすく、
定期的にすり合わせや打ち直しが必要になります。
SPEEDYは、硬度210(Hv)(メーカー公表値)で、
Freedomが販売している、通常のニッケルシルバー(Ni:18%)よりも、
硬くしたステンレスフレットです。
次はフレットの高さに付いてお話しします。
フレットの高さが低い場合の特徴は、
使用している金属量が少ないので丸い音になり、
指板に指が接触しやすく演奏性が低下し、
抑えた時のネックの厚さが細くなります。
フレットの高さが高い場合の特徴は、
使用している金属量が多いのではっきりした音になり、
指板に指が接触しづらくなり演奏性が向上し、
抑えた時のネックの厚さが太くなります。
次はフレットの太さに付いてお話しします。
フレットが細い場合の特徴は、
スライドした時に指が引っかかりやすく、
使用している金属量が少ないので丸い音になり、
弦がビビりにくいです。
フレットが太い場合の特徴は、
スライドした時に指が引っかかりにくく、
使用している金属量が多いのではっきりした音になり、
弦がビビりやすいです。
音質と演奏性をまとめてみますと、
フレットが細く高さが低く硬度が低いほど、
丸い音で木鳴りも強くなりますが演奏性は低下します。
フレットが太く高さが高く硬度が高いほど、
はっきりした硬い音になり演奏性は向上します。
このように、フレットの材質やサイズにより、
音質と演奏性はかなり変わってきますので、
演奏スタイルや音の好みでフレットを選んで頂くと良いと思います。