一般的なフレットの材質は洋銀製で鋼鉄製の弦より柔らかいので、
どうしてもフレットの減り凹はさけられません。
プレヤーの演奏スタイルや弾き方の違いで
フレットの減り方もかなり違ってきます。
磨耗したフレットをそのまま使っていますと、
特定のポジションでビビリが出たり、
チョーキングが決まらなかったりします。
この様な症状が出てきた場合は、
フレットのすり合わせをお勧め致します。
理論上はフレットが磨耗するたびにフレットすり合わせを行い、
ビード部がなくなる寸前までは使用できます。
しかしここまで来ますとフレットの高さはかなり低くなりますので、
自分で弾きづらいと感じた時点が、
フレット交換の時期と言う事になります。
新品のフレットから何回すり合わせが出来るかは、
プレヤーの演奏スタイルや弾き方の違いで、
減り具合が変わってきますので断言できませんが、
弦減り凹が目だってきたら早めにフレットすり合わせする事が、
ギターのベストコンディションを維持する上で大切だと思います。
ここで、フレットのすり合わせ方法を簡単にお話ししておきます。
ご自分でやって見たい方は、是非チャレンジして見てください。
まず、弦を全て外し、指板にはしっかりと
マスキングテープを貼ります。
最初は#400の紙ヤスリを使いフレットを平らに削ります。
この時に専用の紙ヤスリを挟んで止める道具を使うと便利です。
ホームセンターなどで購入できます。
適当な大きさの角材に紙ヤスリを巻き付けても大丈夫です。
#400の紙ヤスリでフレットを平らに削ったら、
次は#1000の紙ヤスリで同じ様にフレットを平らに削ります。
その後は、フレットが角張っていると思いますので、
平のダイヤモンドヤスリで角を丁寧に丸めます。
フレットの角を丸める専用のダイヤモンドヤスリもあります。
ヤフーオークションストアなどでも販売していますので調べてみてください。
フレットの角を丸めたら、スチールウールに水を染み込ませて、
フレット全体を丁寧の擦ります。
これで、フレットはかなり綺麗な形になると思います。
最後の仕上げは、1ミクロンの液体コンパウンドで、
フレット全体を磨けばピカピカになります。
マスキングテープを丁寧に剥して終了です。
いきなり自分のギターで試すのはかなり勇気がいりますので、
オークションで安いネックを買って練習してからの方が良いと思います。